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ray of light 冬コミで出ます(長文)

年末ですね(忙しく両手を動かしながら)。

2014年の最後の締めくくりとなります冬コミですが、山下、参戦いたします。
すでにお知らせしている通り、doubleeleven undercurrentの新作"ray of light"を引っ提げての参戦です。


ベストアルバム"DEUCHOLIC"を挟んで、前作"one heart"から2年半とちょっと。
いろいろなところで見たり・聴いたり・感じたりしたことがこの中に詰まっております。
特に今回は自分の内側がかなり出ている作品のような気がしていて、
これまでの明るくかわいいポップなdeucのイメージを持った方が聴くと

うわぁお

ってなるかもしれないですね。
この2年半で、われわれも大きく成長しているということなんでしょうか...。


 

さて、今作のテーマですが、"光と影"です。
人間にはいい時もあれば悪い時もある。
気持ちがポジティブだったり、ネガティブだったり。
下り坂のときもあれば、上り坂のときもある。
そんな矛盾した二面性を持つ"人間"は一面だけでは割り切ることのできない存在で、常に不安定。
そのせいでもめたり、ケンカしたり、争ったりもする。
一方で、人を愛し、敬い、困っている人を見返り求めることなく救ったりもする。
どっちの姿が正しくて、どっちの姿が間違っているなんてことはなくて
どちらも人間の真実の姿。
僕たち人間みんなに共通しているのは、
生きる、そのために光を求めて手を伸ばしているってことなんじゃないかと。

ずいぶんと回りくどくなりましたが、今作ではこんなことをスタッフに言い続けて作ってきました。


deucで作品をリリースすることを決めてからなんですが、
曲制作......今回はずーっとつらかったんですよ。
単純に、産みの苦しみってやつが。

上のようなテーマは決まったものの、タイアップ付の曲は別として、まずなかなか曲ができない。
ようやく曲ができても、今度は歌詞が書けない。
歌詞が書けたかと思ったら、アレンジが気に入らない。
アレンジもまとまったと思ったら、ミックスがダメすぎる...などなど。

いやー、過去振り返っても
こんなに苦労した制作ってなかったんじゃないかと思うくらいの難産で、もう

「旅に出ます。探さないでください」

と書き置き残して消え去りたいくらいの日々でした。いやほんとに。

いろいろと自分自身が決めたテーマとか、
そのせいで悪い意味で足を引っ張られ過ぎてしまっていた自分に気が付いて
それをようやく脱却できて、今回の作品が完成しました。
完成できて、本当によかったと思います。


■各曲紹介
M-1:きらきら
じんわりとしみいる感じに歌いつつもサビでガツンとくるオープニングです。

付き合いのながい恋人同士、これまでと同じだけれど、でも、もう一歩踏み込んだ関係に。
これからもずっと一緒にいるために、お互いを必要とするために、
ずっと見つめ続けていこうという愛の歌です。

歌詞は春河が書いてくれました。
CD作るよ!って話をした時に、まっ先にこの詞を持ってきてくれて、
ストーリーも気持ちもかなりドラマチックにまとまっていたので、即採用しました。
前回の恋愛偏差値のときには、彼女、作詞が初めてだったこともあって、
僕も手を入れていたのですが、今回は95%くらい、そのまんまです。

音まわりについて言うと、この曲が一番ミックスに時間かかりました。
AメロBメロとサビの対比がなかなかうまくいかず、
テイク見直してみると10回近くミックスやり直しているという...。


M-2:ワンワード
今年の6月のイベント"never+land"で先行披露していた楽曲。
歌詞は僕が書きました。テーマは「プロポーズ」です。
春河との共通の知人が結婚するって話を聞いて、
なんとかdeucとしてお祝いできないものかと思い、制作したんですが、
その曲を入れさせてもらいました。

プロポーズすると決意した朝...車で彼女を迎えに行く。
その道中の胸の高鳴り、助手席に乗せてからの会話のぎこちなさ、
人生を決める"たった一言"を告げるその瞬間。

ドラマが詰まっているよなぁ...と思いながら作っていました。

曲はいままでのdeucに一番近いかもです。
もう少しギターを抑えめのバージョンもあったんですが、
他の5曲とのバランスを考えたら、ドーンとギターが前に出るようなミックスになりましたね。
Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロ...とセクションごとに違う音色やリフが出てくるので、
こいつも微妙にミックスが落ち着かず、大変でした。
専門的な話になりますが、ギターをまとめるのに、Duende Native Bus Compressorが大活躍でした。
他の曲でもよく登場してます。


M-3:utopia
softhouse-seal/Devil-sealさんのゲーム「エルフと淫辱の森(Devil-seal)」主題歌のタイアップをいただいた曲です。
森...暗い...深い...というところから膨らませ、
争いに巻き込まれるエルフが、傷つきながらもユートピアを夢見て力尽きていく。
そしてまた森はすべてを包み込んで静寂を取り戻してゆく...
的な、ダウナーな結末の映画を見ているようなイメージをもつ曲になりました。

コーラスもリバーブもたっぷりと入れているせいか、全体的に音像は遠め。
ドラムのアタックが個人的に気持ちよくって好きです。
これ、ぜひ生バンドででっかい音出してやってみたい。相当気持ちいいと思うのですよ。


M-4:forbidden fruits -another mix-
続けてsofthouse-sealさんのゲーム「冬馬小次郎の探偵FILE〜聖黒樺学園殺人事件〜(softhouse-seal)」主題歌のタイアップをいただいた曲。
DEUCHOLICにもdeucの新曲枠として入れていたのですが、そっちはオリジナルでこっちはリミックス。
ドラムが生からブレイクビーツに差し替わって、デジタル色の強いロックになってます。

そういや曲名...(仮)でanother mixってつけてたんだけど、結局そのままだった。
ray of light mixとかにしても良かったんだけど、
なんかmix名っぽくないし、座り悪いから後で考えようと思っててそのままに...。


M-5:さようなら
冒頭のピアノフレーズと駆け上がりのストリングスが印象的で、アレンジが美しく仕上がったなーと思ってます。
手元のメモには2011年作曲ってあるんで、一番古い曲になるようです。
たまたま楽曲データの整理をしていた時に出てきて、テーマ的にも合うのでここに入れてみました。

多分、deuc初になるんですが、全編、僕が歌ってます。
春河はコーラスで参加。歌の役割が逆になるってのも面白いですよね。

歌詞はとてもシンプル。
失いたくない人に向けて、笑顔でさようならを言わなければならない瞬間があって。
ある種、悟りに似た悲しくて前向きなさようなら、です。


M-6:光芒-ray of light-
softhouse-seal/Devil-sealさんの「閉ざされた淫欲の学園(Devil-seal)」主題歌として使っていただきました。
サイトやCDにも、キーワード的に「光が導く未来に手を伸ばそう」と入れていますが、
この曲のサビのフレーズから取りました。
何が正解で、何が不正解で、何が起こるかわからない時代。
惑うことばかりだけれど、君だけは信じることができる。
その手をつかんで一筋の光が差す方へ、這いつくばってでも進んでいこうという決意の歌です。

楽曲はシーケンスと4つ打ちの気持ちいいループミュージック。
マイナー進行の中にも、壮大さを感じる、締めになる曲に仕上がってます。

まだCDのタイトルが決まっていなかった時、全編通して聴いてみたら、
一番この曲がテーマを表しているよなーと、ぼんやり思ってて。
春河とタイトル案を考えたときに、割と最初の方からあったけれど、
他の案と比べて比べて比べて、「やっぱり"ray of light"だ」ってなってタイトルが決まりました。



アートワーク:
ジャケットはAちきさんという新しい方にお願いしました。
今回のテーマをいやになったであろうくらい何回も説明して、
ビジュアルを作っていただきました。
やっぱりビジュアルは楽曲と同じくらいイメージを占める部分なので、
ちゃんと描ける方にお願いしたいもんです。



かなーり、長くなりましたが以上がray of lightのライナーノーツ。

たかが6曲。

でも、自分にとってはいろんなことを通り抜けて産み落とした、とてつもなく大切な6曲です。

ぜひ冬コミ12/30に、僕らのブースに来て、CDを手に取ってほしいと思います。

ちゃんと防寒して、風邪ひかずに、元気に会いましょうね!

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